カラダが必要とする頭痛
この春に退職されたSさん(40代女性)は頭痛に悩まされることが増えていました。
ストレスが多かった在職中ならまだしも、明らかに肉体的・精神的なストレスが減っているはずなのに、以前よりも頭痛の頻度が増しているということです。
(これは何かあるな・・・。)と感じ、いつもとは少し違う角度から調べてみました。
まず「あなたにとって頭痛は必要ですか?」とカラダに質問してみます。すると「はい」の反応があります。
これは御本人的にはツラくて消えてほしいと感じている頭痛ですが、潜在意識下では頭痛を必要としている部分があるということです。
さらに突っ込んで検査すると、
「私はすぐに体調が悪くなる!だから仕事できないのは仕方がない!」
という感情が出てきました。
ここから考えられるのは、
Sさんは仕事をしていないことに対して罪悪感を感じ、無意識に自分を責めていたということです。
つまり、罪悪感というストレスから逃れるために、仕事ができないのも仕方がないと思える理由を創り出そうとして頻繁に頭痛を引き起こしていた、と考えられるわけです。
このようなケースは時々みられます。
- お腹が痛くなることで学校へ行かなくて済む
- 膝が痛くなることで家族が優しくしてくれる
などはわかりやすい例ですね。
カラダに不調を生じさせることによって、精神的な部分でメリットを得ようとしているわけです。
このような場合、潜在的には痛みを必要としているわけですから、当然その理由をリセットしない限り、痛みは繰り返されます。
Sさんの場合は、
- 私はすぐに体調が悪くなる(思い込み)
- 仕事をしていないことへの罪悪感(ストレス)
を15分ほどかけてエネルギー療法で浄化しました。
浄化が終わってから再び、「あなたにとって頭痛は必要ですか?」と訊くと、今度は「ノー」の反応に変わりました。
また、頭が軽くラクになられたということで、頭痛に関してはココで終了しました。
<後日談>
今回の場合、重要なのはセッション後の調子です。Sさんは毎月1~2回ほどメンテナンスに来られるのですが、
3週間後に来られたときに様子を伺うと、「あれから頭痛は出なくなりました!」とのことで、無事に解決されたようです。
症状の根本原因というのは、治療の考え方によっていろいろ異なりますが、とりわけ、カラダが痛みを起こしている理由を理解することは大切だという例ですね。