ぎっくり腰の対処法
ぎっくり腰になってしまった場合、まず何をすべきなのか?ぎっくり腰の急性期における対処法について解説いたします。
ぎっくり腰ケアの基本
当たり前すぎると思われるかもしれませんが、ぎっくり腰になるような方ほど、多少の痛みなんて大丈夫!とばかりに、無理を重ねてしまうことが多いので要注意です。
また、起き上がれないくらい強い痛みがあるようなときは、無理に動かず、なるべくラクな姿勢で過ごすように心掛けてみてください。
問題の本質は弱っていること
ぎっくり腰の原因について、
- 急に重いものを持ち上げたから
- 腰に負担がかかる姿勢が悪い
など、特定の「動作」や「姿勢」が問題だとされることがありますが、この考え方は本質からズレています。
あなたがジムに行って、持ち上げたこともないような数十キロのバーベル上げに突然チャレンジした瞬間に腰を痛めた!というのであればわかりますが、
ほとんどの方は、日常生活の中のなんてことのない動作をしたときにギックリ腰を経験されます。
重いものを持ち上げたといっても、日頃は何の問題もなくできていた動作である以上、
問題の本質は、普段の何気ない動作で腰を痛めてしまうほど、<体のほうが弱っていたから>と考えるほうが自然です。
それため、ぎっくり腰の早期回復のためには、目先の痛みだけを切り取って考えるのではなく、弱っている体を回復させるという姿勢が必要になります。
回復を促すセルフケア
睡眠/休養
まず、そこまで自分を追い込んでしまっていたという事実を認め、ゆっくり休むようにされてみてください。
休養なんてセルフケアに入るの?と思われるかもしれませんが、ここの意識が変わらないと、何度でもギックリ腰を繰り返してしまいます。
日頃がんばっている身体を甘やかしてあげるつもりで、可能な限りのんびり過ごすように心掛けてみてください。
栄養状態の改善
タンパク質、ビタミン郡、ミネラル類といった不足しがちな栄養素を十分に満たすことを意識されてみてください。
体を治すのは医者でも整体師でもなく、あなた自身の回復力です。その回復力は十分な栄養があってこそ、本来のポテンシャルが発揮されます。
水分をとる
がぶ飲みはNGですが、そういえば最近あまり水分取れてないなぁという場合は、水や白湯などをこまめに摂るようにすると良いでしょう。
温める
しかし、炎症というのはダメージを受けた組織を修復させるプロセスでもあるため、
むしろ、患部を温めて炎症反応を後押ししたほうが結果的に組織の修復が速まると考えられます。
そのため、低温やけどには気をつけた上で、使い捨てカイロやお湯を入れたペットボトルなどを利用して、患部を温めることをオススメしています。
セルフケアは意識が大切
たとえば、同じセルフケアにしても、
(なんでこんなに痛いの!?早く治ってよ~!!)とイライラしながらやるのと、(あ~気づかない間に無理させててゴメンね)と体をいたわる気持ちでやるのとでは、効果が違ってきます。
ぎっくり腰は、カラダに負担がかかり続けた結果、限界を超えてしまったというサインです。
ただの不運なアクシデントで終わらせてしまうのではなく、体との付き合い方を見直すキッカケにしたいものですね。