【解説】不調が改善しにくい人の3つの傾向
これを「人によって相性がある」とか、「体質差によるものだ」と切って捨てるのは簡単です。
ですが、ぼくは同じ施術をしても同じように改善しないのであれば、そこには認識できていないだけで、必ず何か明確な要因があると考えます。
改善を妨げているのは?
- 心の問題?
- 栄養状態?
- 生活環境?
- 他の習慣?
施術やヒーリングの結果が芳しくないことがあるたび、あらゆる角度から考察を重ね、仮説と検証を繰り返しながら、データを蓄積してきました。
結果、不調が改善しにくい人には、いくつかの傾向が見られたため、それらについて解説いたします。
傾向①―栄養状態が良くない
その場でストレスが消えたり、長年の不調が解決したりと、それなりに結果は出るものの、何かあるごとに様々な不調を繰り返すというように、
“改善はするけど安定しない”という方の共通点の一つは、栄養状態が良くないということです。とりわけ、タンパク質不足の方が多いように感じます。
日々の食生活としては、朝はパンとヨーグルトにコーヒー。昼はオニギリや麺類とおかず少々。夜は普通に食べると言いつつも肉類は苦手で胃もたれしやすい。甘いものが大好きで、コーヒーも欠かせない。
というような食生活が習慣化している方は、慢性的なタンパク質不足に陥っている可能性が高いです。
筋肉や骨格だけでなく、内蔵や消化酵素、ホルモンや脳内の神経伝達物質などもタンパク質を材料としているため、
タンパク質が少ない食生活のまま、心や体に強さを求めるのは、資材不足でビルを建てようとするのと同じようなことです。
また、タンパク質のほかにも、
- 鉄
- マグネシウム
- ビタミンB群
などが不足してる方は、食事から十分なエネルギーを作り出すことができないため、疲れやすかったり精神的に不安定だったりする傾向が強いです。
この場合、食生活を見直し栄養状態の改善に努めれば、比較的はやい段階で状態が安定する方が多いです。
また、栄養トラブルがある方は、胃腸のコンディションが悪いことも多いので、その場合は胃腸ケアも合わせておこなうと有効です。
傾向②―情報に縛られている
自分の症状についての知識が豊富で、気づかぬうちに「自分は○○だ」というレッテルに支配されてしまっている方が多いです。
また、調子が悪いのが自分にとっての“当たり前”になっていることも特徴です。
もちろん、早く不調を解消したい!という気持ちは本物なのですが、その一方で不調があるのが自分にとっての当たり前なので、
少しラクになっても、それを素直に喜ぶというよりは、(またすぐにいつもの調子に戻るんじゃないか??)という不安のほうが大きかったりします。
不調のある状態に「戻る」ということは、そちらが自分にとってのニュートラルだという設定になっているので、カラダはそこに落ち着きやすいわけです。
このような情報による心身の固定化は、長年かけて少しずつ強化されてきた場合がほとんどなので、まずは焦らないことです。
一気に改善できたら嬉しい!でも、まずは少しの改善や変化をしっかり受け入れる姿勢が結果的に近道となります。
傾向③―不自然な生活習慣
人間も自然界の一部であるという原点に立ち返ると、不調が治らない=自然な生き方から大きく外れてしまっていると考えられます。
なかなか良くならない!・・・と焦る気持ちをちょっとだけ横においておいて、日頃の生活習慣に何か大きな問題がないか見つめ直してみるのも良いのではないでしょうか。