「子どものため」は誰のため?

2022年3月2日感情療法家庭ストレス,育児ストレス

子どものためは誰のため?

こんにちは。整体オフィス空流の清原です。

当オフィスの古くからのお客さまでもあり、子育てがラクになる“ふれるワークセラピー”を提供されている「うえはら さゆりさん」が、

「子どもとの境界線」という記事の中で親子の関係について、とてもわかりやすく解説されていました。

「いま教えておいてあげないと」

「ここで失敗するのはかわいそう」

「あなたのために言ってる!」

これは、子どものためではなく

自分のため

自分が不安だから

自分が安心したいから

言ってる、してる

引用:子どもとの境界線|とべるよ きみにも うえはらさゆり

子どもの悩みは、親のものではないということ、まず親自身が安心感をもって生きることの大切さなど、

子どもの成長をおだやかに見守っていきたいという考え方の、お母さんには是非お読みいただきたい内容です。

自分のためにやっている

人間の行動原理の一つに「快・不快のルール」と呼ばれるものがあります。

これは人が行動を起こす裏側には、

  1. 快楽を求める
  2. 不快を避ける

という根源的欲求が関わっているとする考え方です。

たとえば、

★子どものバイトの送り迎えをする
→感謝されると嬉しい(快を求める)

★子どもが遅刻しないように起こす
→起こさなかったという罪悪感を味わいたくない(不快を避けたい)

などのように、

表面的には相手のための行動であっても、その裏側には「自分のために」という要素も隠れているというわけです。

それが良い悪いという話ではありません。

ただ、「子どものためにやっている」という意識が100%だと、それに対する子どもの反応によってはストレスを感じることもありますが、

「自分のためにやっているんだ」という側面にも意識が向くと、ちょっと感じ方が変わるような気がしませんか?

誰の悩みなのか?が大切

健全な境界線

うえはらさゆりさんの記事にもあるように、子どもの問題は子どものものであって、親のものではありません。

同じように、親の「悩み」は親の問題であって、子どものものではありません。

たとえば、

テスト結果が悪かったことに悩んでいるのは「誰」でしょう?
成長のスピードが遅いことに悩んでいるのは「誰」でしょう?
友だちが少ないことに対して悩んでいるのは「誰」でしょう?

当事者である子どもが悩んでいることもあれば、それ以上に親のほうが悩んでいることも少なくありません。

もちろん、子どもが助けを求めているなら、できる範囲でサポートしてあげればいいと思います。

でも、子どもよりも「私」のほうが悩んでいるなら、私の心の問題を解決するのは私の役目であり、

親の心配を解消するために子どもの人生に介入しようとするのは筋が違います。

  • 私の人生と子どもの人生は違う
  • 私の悩みと子どもの悩みも違う
  • 私の悩みを解決するのは私
  • 子どもの悩みを解決するのは子ども

というように、

親子の境界線がしっかりしてくると、子どもの問題に対して条件反射的に介入したくなることがなくなってきます。

解決すべきは私の心の古傷

心をケアする

この子が大丈夫と思えるのは、

いま、ここにいる私が

安心の中にいて、大丈夫

いつでもなんとかなる

そう思えるようになったから!

私が自分のことを信頼している

子どものいろんな状況に

自分が勝手に不安になることはなくなった

本当の意味で

見守ることができようになったのだと思う

引用:子どもとの境界線|とべるよ きみにも うえはらさゆり

子どもに対する心配の「本質」は、子どもの成績や交友関係そのものではなく、親である私自身の心の古傷です。

たとえば、過去に勉強面で味わった劣等感や挫折感が癒えていない人は、子どもの成績に対して神経質になりやすいです。

テストの成績がすごく気になったり、勉強についていけなくなって苦労することのないように、今から勉強させておかなきゃ!と、強迫観念に苛まれてしまうこともあります。

一方、そのような心の古傷をもっていない(or癒えている)人は、子どもの成績がどうあろうと、あまり感情的になることがありません。

同じように、人間関係のトラブルで心に古傷を抱えている人は、子どもの交友関係が気になるでしょう。

友だちとは仲良くやっているのか?
イジメにあったりしていないか?
人間関係で悩んでいないか?

など、子どもが悩んでもいないうちから気になって仕方がなかったりします。

これらは自分の心の古傷が子どもに投影されてしまっている状態です。心の古傷=人生の苦手分野であるため、どうしても神経質になってしまうのです。

子どもとの間に健全な境界線を引き、安心感のもとに成長を見守っていくためには、親である私の心の古傷が少ないに越したことありません。

心の古傷が癒えるとは、「どっちでもいい」と思えるようになることです。

成績が良くてもいいし、悪くてもいい。
運動できてもいいし、苦手でもいい。
身体が大きくてもいいし小さくてもいい。
友だちが多くてもいいし少なくてもいい。

というように、いい感じになったら一緒に喜ぶけど、そうでなくても別にええよ~という、ゆるいスタンス。

心の古傷が癒やされるにつれて、子どもの現状に対して一喜一憂することが少なくなっていきます。

思い込みを手放す

心の古傷とは、過去のストレスによって形成された一種の「思い込み」です。

たとえば、

  • 勉強についていくのは難しい
  • 人並みの成績は取っておくべき
  • 成績が悪いと望む進路に進めない
  • 友だちは多いほうが幸せだ
  • 人間関係を築くのは難しい
  • 大人しい性格だとイジメられる

など、それが真実だと感じていたけど、「実際には当てはまらないケースもあるやん」というものは、すべて個人的な思い込みです。

思い込みを持つことが悪いわけではありませんが、思い込みが少なくなるほどに物事の捉え方は増えます。どっちでもいいか~と思える場面が増え、人生の選択肢が広がるのです。

では、思い込みを手放すためにはどうすればいいか?

様々なアプローチがありますが、自分でできるものとしては、様々なストーリーを書き出してみる方法があります。

たとえば、

平均以下の成績でツライ人生になる人もいれば、いつも成績トップでも不幸な人生の人もいる。それどころか、赤点ばかりでも幸せMAXな人生を歩む人もいる。

希望どおりの進路に進めたのに充足感を得られないでいる人もいれば、望んでいた進路と全然ちがう道に進むことになったけど、結果的にはその経験が大いに役立った!という人もいる。

など、いろいろな道があって、そこに正解・不正解はないんだというところに意識を向ける練習をしていくと、少しずつ思い込みが弱まっていきます。

もちろん、この方法だけで思い込みを手放すことができる場合もあれば、うまくいかないこともあるでしょう。

もし、何らかのサポートが必要でしたら、整体オフィス空流の感情ヒーリングによって「心の古傷を癒やす&思い込みを外す」お手伝いができますので、お気軽に御相談くださいませ。

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