好転反応の意味するもの
感情療法、ヒーリング整体とも、はじめて施術を受けられた翌日あたりに、なんらかの不調が生じることがあります。これを「好転反応」と言います。
症状の出方としては、眠気やダルさ、下痢や湿疹など様々ですが、稀に施術を受けた後に高熱が出たり、炎症が強くなったりする方もおられます。
施術との因果関係を断定することはできませんが、空流では、基本的に施術後の発熱や炎症も好転反応の一環だと考えています。
炎症は治癒の過程でもある
炎症は、ダメージを受けた組織を回復させるときに生じる治癒へのプロセスです。
バキバキ整体や強いマッサージなどによって身体がダメージを受けた場合は別として、内側の治癒力に働きかけるような施術のあとで強い好転反応が出るのは、
治癒のプロセスである「炎症」を起こしたくても十分に起こせなかったカラダが、ようやく回復へ向けて活発に動き出せるようになった結果である可能性が高いです。
つまり、ようやく強い反応を出せるくらいに治癒力が戻ってきたということです。
これについてわかりやすいのは、子どもと高齢者の風邪の引き方の違いです。
一般的には、子どものほうがグッと高熱が出てサッと引くイメージではないでしょうか。一方、高齢者の方は微熱がダラダラと続く傾向が高いです。
子ども:治癒力(高)→高熱が出せる→回復が速い
高齢者:治癒力(低)→高熱が出せない→回復が遅い
問題は炎症ではなく生き方
炎症反応は治癒の過程であり、カラダのトラブルを回復させるプロセスです。
にも関わらず、炎症=排除すべきものと捉えて、炎症だけをクスリなどで消し去ろうとするのは、物事の一面だけを切り取った不自然なアプローチではないでしょうか。
痛みや痒みなどの症状が不快なものであるのは間違いないですが、体内で炎症が起こっている=カラダが自らの治癒力で治そうと働いてくれているのだから、
「今まで無理させてきてゴメンね」
「治そうとしてくれてありがとう」
とカラダに感謝して委ねることはできないでしょうか。
本当に大切なことは目先の炎症そのものよりも、カラダが炎症を起こす必要があるほどに疲れを溜め込んでしまった自らの生き方を見直すことです。
もちろん、急性期においては、それなりの対症療法が必要となるケースもあるかもしれませんが、根本解決のためには、心の在り方、ストレス、睡眠、栄養、食事、運動、姿勢など、生き方そのものを見直すことが筋だと考えています。
後日お話を伺ってみると、「最初はどうなることかと思ったけど、●日後から嘘のようにラクになりました♪」という声が多いです。
このような事例からも、好転反応が回復のプロセスであることがうかがい知れます。