急に大きな病気になってしまった!?
そういった話を聞くことがありますが、個人的には、というか、論理的には、それは有り得ないんじゃないかな?と考えてしまいます。
遺伝子異常や放射線の被爆のような特殊な事情を除いて、
元気いっぱい(体調100点!)だった方が、急に病気(30点以下など)にまで落ち込むことは論理的に考えにくいです。単純に「理由」がないからです。
実際のところは、
自覚症状という意味で、ご本人が気づけていたかは別として、大病が発覚するまでに何からの不具合が生じていた可能性が高いです。
自覚できていない不調の存在
少し例をあげてみますと、
- 食後の急激な眠気
- ぐっすり眠れない
- スッキリ起きれない
- 常に疲れている
- 甘いものが止まらない
- 物忘れが多い
- 集中できない
などは、すべて「当たり前」のことではありません。
「痛み」のようなわかりやすいものではありませんが、明らかに本来の状態よりも調子が悪くなっているサインです。
また、「やる気が出ない」「感情的になりやすい」「イライラしている」という精神的なものや、胃腸の不快感、冷えやむくみ、呼吸が浅いなども同様です。
これらは人によっては当たり前というか、それも含めて自分だという認識になっているかもしれません。「歳のせいだからそんなもんだ」と考えておられる方も少なくないでしょう。
しかし、それは間違いです。加齢というのは健全な生理的変化であり、何らかの不調のことではありません。
年齢とともにシワが増えたり、新陳代謝が落ちたりするのは加齢によるものですが、それによって不調が生じるかどうかは別問題だということです。
上記のような兆候があるとしたら、それは当たり前のことではなく、あなた本来の状態でなくなっている、つまり、何らかのトラブルが生じているということを理解しましょう。
健康をモノサシにする
健康を語るのに<症状ベース>で考えるのは理に適っていません。健康を語るのであれば、元気で過ごせているか?にフォーカスすべきです。
健康というのは、病気ではないという意味ではありません。病気がないから健康だというのは、ゾウを「キリンではないもの」と説明するようなものです。
健康というのは、
気分よく落ち着きがあり、しっかり食べられて、食後も快適に過ごせ、やりたいことにエネルギーを傾けることができ、夜はぐっすり眠れ、朝は調子よく起きられるような状態です。
もう一度、健康=あなた本来の状態について考えてみませんか?そして、そこから外れそうになったときには早めのケアを心掛ける。
このような意識のもと、健康維持に努めていれば、突然大きな病気になった~などという可能性は激減すると考えています。